製造業メーカーに転職するメリット・デメリット【現場・事務所・本社】

製造業メーカーに転職するメリット・デメリット【現場・事務所・本社】

製造業に転職したいけどメリットとデメリットを知りたいな

製造業に転職したあとに気を付けることってあるのかな

こういった疑問にお答えしています。

本記事を書いた理由

製造メーカーに11年勤めていました。

工場現場・事務所で総務・生産管理の仕事を経験しました。その経験をシェアしたくて記事を書きました。

本記事の内容

製造業の仕事について

製造業での仕事は

「工場での現場作業」

「事務所での仕事」

「本社での仕事」※研究所は本社ってことで

に分かれます。

製造業に転職すれば9割は最初に工場での現場作業から入ります。

そのあと、「事務所での仕事」「本社での仕事」などに配属される人もいる・・・というのが製造業の仕事の流れです。

そういった流れでの製造業への転職のメリット・デメリットをご紹介していきます。

製造業への転職のメリット

製造業への転職のメリット

製造業への転職のメリットは以下の通りです。

・現場作業でも給料が良い

・現場作業は気楽

・残業がきっちりつく(サービス残業がほとんどない)

・学歴がなくてもわりと出世する

・わりと異動の希望が通る

・現場から事務所・本社への異動がある

現場作業でも給料が良い

製造業では現場作業でも正社員なら給料がイイです。

やっていることは単純作業でも、事務所の人や本社の人と同じ給料をもらえます。

私のいたメーカーでは現場作業の人でも40代になれば年収は500万円はこえていました。(残業なしで)(※残業をやれば600万円くらいになりました)

とはいえ、現場の作業員だと出世はしないので、給料はそのあたりがピークです。現場作業員でも給料がイイので製造業はオイシイ仕事ではあります。

※会社によって差はありますが課長になれば年収800~1000万円 部長クラスで1000万円から1200万円くらいです。

参照記事:期間工はお金が貯まるのは本当か?貯まる金額と貯めるコツをご紹介

現場作業は気楽

現場作業は気楽です。

現場の仕事が「楽」ってわけじゃないですが、時間でぴったり終わりますし、作業もシンプルなので、なれればかなり気楽です。

営業の仕事や接客業の仕事とちがって、お客さん相手にしたりすることもないですし、クレームが来るってことのないですし・・・・

自分の作業をきちんとこなせば、ほとんど文句を言われることもありません。

体はきついときがありますが、精神的にはかなりストレスが少なくなるので、「気楽な作業」といえるといます。

接客業を経験した人なら、かなり工場の作業は楽に感じるはずです。

工場現場の作業内容については工場現場の作業内容をくわしく説明【楽な作業・キツイ作業】の記事にくわしく説明してるのでどうぞ。

残業がきっちりつく(サービス残業がほとんどない)

製造業では残業がきっちりつきます。サービス残業をほとんどありません。

私の会社もそうでしたが、取引先の製造メーカーの人に聞いても、サービス残業はほとんどないと言っていました。

地方銀行に勤めているときは、サービス残業ばかりでした・・・・業界によってサービス残業が「あたりまえ」って業界はまだまだあります。

製造業は労働組合がしっかりしてるので、サービス残業ってのはほとんどありません。サービス残業なんかしたら、労働組合がしっかりと会社に言ってくれますからね。

学歴がなくてもわりと出世する

製造業はわりと高卒でも出世できます。

工場長クラス(部長レベル)でもフツーに高卒の人がいましたし、中には中卒の人もいました。

最近では大卒の人が多くなってきましたけど、それでも、ほかの業界で出世する人はほとんど「大卒だけ」です。

製造業は高卒の人でも課長・部長やってる人が多いので、ある意味ホントの実力主義ってことですね。

わりと異動の希望が通る

製造業は部署の異動を申請するとわりとい希望を聞いてくれます。

とはいえ、仕事があるていどはできる人ってのが前提です。

仕事がフツーくらいにできれば、経理課に行きたい、総務課に行きたいっていう希望とかは聞いてくれます。

希望の部署でガンガン仕事して結果を出せば出世もしやすいので、製造業はがんばれば出世しやすいです。

現場から事務所・本社・研究所への異動がある

工場の現場で作業して、それなりに仕事をこなすことができれば、現場作業から

「事務所や本社・研究所への異動」

がよくあります。

上に書いたように「異動の希望」を出しておいて、あとは現場の作業をマジメにやっていれば、事務所や本社に移動することがわりと多いです。

事務所の仕事は生産管理や品質管理・技術管理(設備管理)の仕事だったり

本社の仕事は経理・総務・人事・営業・海外事業・システム開発

研究所では研究開発・素材の実験などの仕事

こういった仕事に異動になることがあります。

製造業の仕事も現場作業だけではないので、自分のやってみたい仕事に異動の希望を出しておくのがポイントです。

工場の社員の異動などに関することは製造メーカーの仕事の種類と内容を解説【異動の流れ・転職方法あり】の記事にくわしく説明してるのでどうぞ。

製造業の転職のデメリット

製造業の転職のデメリット

製造業への転職のデメリットは以下の通りです。

・夜勤がある(対象管理がむつかしい)

・腰痛になるとキツイ

・設備トラブルがあるととにかく大変

・現場には普通にピアス、金髪の作業員がいる

・大手メーカーからの天下り社員がいる

・事務所・本社勤務になると転勤がある(海外あり)

夜勤がある(体調管理がむつかしい)

工場はシフトがあって夜勤があります。

工場の夜勤があると、やっぱり体調は悪くなります。

個人差もありますが、眠れなかったりダかったりと、体も重くなります。

うまく体調管理をしていことで対応するのがベターです。

工場のシフトについては工場現場・交代勤務シフトの種類完全解説【メリット・デメリット】の記事にくわしく書いてあるのでどうぞ。

腰痛になるとキツイ

工場の現場をやると、腰痛になる人がいます。

立ちっぱなしの作業ですし、たまに重い物を持ったりすることもあります。

腰痛になると、現場の仕事がきつくなります。

腰痛って一度なるとなかなか治らないので、予防が大事。

ちょっと腰が痛かったら、コルセット・サポーターを使うとかの予防がとても大切です。

設備トラブルがあるととにかく大変

トラブルはどんな仕事にもありますが、製造業では設備トラブルがあると大変です。

わかりやすいのがラインが故障して止まってしまことだったりします。

計画で生産量は決まってるので、ラインが止まると製品が作れません。

設備トラブルがあると、技術グループ(設備保全の係)が徹夜で復旧作業をしたり、

遅れた分の生産を現場で休日出勤をしたりしてカバーします。

設備トラブルはゼロにするのは無理なので、とにかく大変です。

 

※技術グループの仕事については工場の正社員の技術グループ仕事内容【機械設備のエキスパート】の記事にくわしく説明してるのでどうぞ。

現場には普通にピアス、金髪の作業員がいる

現場には普通に男でもピアス、金髪の作業員がいます。

もちろん、見た目だけハデでまじめな人もおおいですが、

見た目通り、ハデでちょっとやばいやつもいます。

そいうやつでも高卒で学校推薦ではいってきたりするので、フツーにヤンキーとかも入ってきます。

現場の作業員ではそいうこともあるので、それがフツーだと思って工場に入ったほうがイイですね。

 

参照記事:工場 でタトゥー(入れ墨)アリでも働けるのか?【消す方法も紹介】

参照記事:工場勤務の女性がネイルをして大丈夫なのか?【爪が長いのは絶対ダメ】

 

大手メーカーからの天下り社員がいる

製造メーカーだと、大手メーカーからの天下り社員がたまにいます。

ト〇タやホ〇ダとかからきた天下り社員が自分の会社の役員になったりします。

天下りの社員は大手メーカーで干された人なので、ぶっちゃけ使えない人が多いです。

そういう人が役員とか高い地位になるので、受け入れ側のメーカーとしては迷惑です。(もちろんそんなことは大手メーカーには言えないですけど)

こういことはどこの業界でもあるかもしれないので、しょうがないと言えばしょうがないです。

事務所・本社勤務になると転勤がある(海外あり)

製造業では事務所や本社勤務なると、違う地域の工場や海外の工場に異動になったりします。

ちょっとした肩書ができると異動になりやすいです。

ちょっとした肩書ってのは「係長」「主任」「グループリーダー」などの肩書です。

会社としては

「ちょっと出世させてあげたんだから、転勤してもOKだよね」

というかんじです。

特にきついのが、海外に工場がある製造業だとちょっと出世するとすぐに海外転勤を言われたりします。(東南アジア・中国・インドあたりが多いです)

とはいえ、転勤を断ればそれ以上出世することもなくなるので、出世をしたいなら転勤は断ることはできません。

※工場の現場作業員はほとんど転勤はないです。そのかわり出世もないので、どちらをとるのかは本にしだいです。

※海外勤務の異動・出世などについては工場正社員の海外工場での仕事内容・異動・期間・出世について解説の記事にくわしく説明してるのでどうぞ。

製造業に転職したあとに気を付けること

製造業に転職したあとに気を付けること

製造業に転職したあと気を付けることは以下の通りです。

・夜勤での体調管理

・腰痛防止

・事務所や本社に行きたいかを自分で決めておく(出世したいかを決めておく)

夜勤での体調管理

工場では夜勤があります。

始めて夜勤をやると、体調がだるくなったり睡眠不足になったりとキツイです。

夜勤をやるようになったら、睡眠時間を長くしたり、お酒を控えたりと体調管理をしてくのがベターです。

それか最初から、夜勤がない(少ない)製造メーカーに入るのもアリです。

とにかく体調を壊さないように気を付けましょう。

工場の夜勤対策については工場の夜勤マニュアル完全版【寿命・メリット・デメリット・睡眠】記事にくわしく説明してるのでどうぞ。

腰痛防止

工場の現場作業では腰痛になりやすいです。

腰を曲げながらモノを持ったり、立ちっぱなしの作業が長く続いたらストレッチをするなど、腰痛の予防は念入りにやっていきましょう。

事務所や本社に行きたいかを自分で決めておく(出世したいかを決めておく)

製造業に入ると最初は工場現場の仕事をしますが、そのあとは事務所の仕事や本社の仕事に異動になる人も多いです。

事務所や本社の仕事は現場作業よりもやることが多くて、責任も重い仕事がほとんどです。

とはいえ、あるていど出世したいなら事務所や本社の仕事に移動する必要があります。

なので、製造業に入るときには、

「現場一筋で出世とかはあまりしたくない」

「事務所や本社の仕事をして出世もしてみたい」

ということを、おおまかに決めておいたほうがイイです。もっと言えば、工場現場で気楽にやるか、事務所や本社の仕事をバリバリやっていきたいかを決めておきましょう。

そうすれば後悔もないですし、製造業に入ってからの行動もやりやすいでしょう。

製造業のメリット・デメリットをわかったうえで転職したい人は

製造業のメリット・デメリットを知ったうえで転職してみたい人は、工場の仕事に就職する3つの方法【メリット・デメリットあり】の記事をごらんください。

製造業への就職方法をくわしく説明しています。

まとめ

製造業の仕事はわりとオープンな業界でがんばった分は評価もされやすいです。

学歴もほかの業界に比べればあまり関係ないですし、ストレスも少なく仕事をやっていけるでしょう。

製造業の仕事をやって、人生をよりよくしていくことを願っています(*^^)v

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