私の友人Tは信用金庫に勤めてました。まあ、高校時代から優秀でいい大学に入ったんですけど、就活で失敗して地銀に入れず信用金庫に入りました。
と言っても、地銀に入っても信金に入ってもどのみち辞めてたでしょうけどね。そう友人のT君はすでに信用金庫を辞めています。31歳になる直前に辞めましたね。
その時に話を聞いたので、詳しい事情はよくわかったんですけど・・・・ハッキリ言って金融系で仕事するのはお勧めできませんね。
特に日本の金融系に入っても、正直メリットは全くありません。
以前は金融系に入れば激務だけど給料がイイから我慢して仕事できたってのもありますけど、バブル崩壊を経てからそのメリットってほとんどなくなってしまいました。
私は地銀で、友人は信金とかなり共通点もあったので、話も合ってお互い仕事のについての見ながら話す機会も多かったですけど、給料が普通の会社とそんなに変わらないですよ。ガチで。都銀クラスなら多少いいかもしれませんが、地方の金融機関は普通に地元のメーカーとか製造業とかとそんなに給料が変わりません。実際私が、地元のメーカーに転職したらそっちの給料のほうがよかったですからね。
だから、信用金庫の営業でノルマに追われて、上司に毎日のようにノルマについて罵声を浴びせららて、支店長にはののしられお客さんのクレームに対処しつつ明らかにお客さんにメリットのない金融商品を良心の呵責を無視して売り続けるのはけっこう無理があります。
だから友人も結局辞めましたし、私も辞めました。別にお互い辞めようと励まし合っていたわけじゃありませんよ。ただ、普通に仕事が「限界」に達して辞めただけです。続けいいたら普通に過労死してたような気もします。
信用金庫の営業って総合的にメリットのない仕事なんですよね 特にほとんどスキルが身につかないのがきついです
信用金庫の営業って「総合的に」メリットが無いんですよね。
やればやるほど、精神も肉体もすり減っていく割りには、スキルも身につきませんしそのまま働いていると人間的にどっちかっていうと間違った方向性に
行く可能性が高いです。信金に限らずですけど、金融系はパラハラ上司の比率がメチャクチャ高いですよ。なぜかというと、そういう「空気」でパワハラしても
誰も止める人がいないからです。ノルマがあってそれをやり切るためにはパワハラだろうがなんだろうが、とにかく営業を追い込んで無理にやらせる必要があるからですね。
ノルマがキツイうえに商品が多すぎてツッコミどころがいくらでもある
さて、信用金庫の営業は金融の中でも特に「中小企業」「個人の取引」をメインにしています。特に細かい信金特有の商品とか多いんですよね。
普通に全労災とか売りますし、昔潰れた田中邦衛がCMやってたKDSとかも打っていました。まあ、全労済から金もらってるんでしょうけど、普通に定期預金から、投資信託、クレジットカード、自動車ローン、住宅ローン、事業への貸付、全労済から、カードローンから上げるとキリがません。
これに一つ一つノルマが合って、年間目標とかが決まっています。
T君も言っていましたけど、こういったノルマを全部達成している人は見たことが無いですからね。だから、どんなに優秀な営業でもノルマ未達ということになります。
だから、いくらでもツッコミどころがある・・・・・つまり、上司から罵声を浴びるっていう要素があるんですよね。そりゃこれだけの種類を全部一人でやるのはまあ時間的にも不可能です。
だから、永遠に毎日毎日ノルマについて上司から突っ込まれて、
「お前コレ達成してないだろ、どうするつもりだ?」
とか言われるわけです。毎日ですよ。これだけでもメンタル弱い人は余裕でうつ病になれますからね。
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さらに人件費削減で営業の人数も減ってきているので、ノルマへのハードルは年々厳しくなってきています。
もう・・・ね、これだけネット銀行とかネット証券のほうが、手数料安いし便利だし、貸付の金利も安いしわざわざ信用金庫なんて使う人いませんよ。
今の団塊の世代が後期高齢者ですし、その世代がいなくなればもう信用金庫なんて使う人もいなくなりますしね。
減に、T君が勤めていた信金も合併してお亡くなりになりましたよね。正確にいえば対等合併ですけど、どう見ても鳩首されたようです。
結果的にT君はやめて正解だったんですよね。そのまま勤めていたら、どのみち合併によって店舗数は三分の二くらいにはなるので三分の一の従業員は
「いらなくなる」=「リストラ」とことになっていましたからね。
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パラハラ上司がなんかいくらでもいる 金融系はそういうところ
信用金庫ってパラハラ上司率が8割くらいです。T君曰くずっと5人直属の上司が今まで変わって(異動とかで)きたけど、普通の人は5人中1人であとの4人は毎日パワハラ大王だったということです。
パラハラって毎日罵声浴びせられるんですよ。朝の朝礼でなんか説教されて、昼に午前の営業から帰ってきてからもなんかクドクド言われて
営業から帰ってくるのがだいたい16:00くらいでそこから事務処理とかをやるんでけど、その間にもネチネチ言われたり、罵声飛んだりとそんなのが永遠と毎日続くわけです。
どうですか?年収400~500万円くらいの仕事でこんなことが毎日あるなら、こういった仕事やります?絶対に嫌ですけどね。
なんか毎日、パワハラを受けるので、もう人生どうでもいいような感覚に陥って「自分は価値のない人間だ」みたいに洗脳されてく感覚です。
こうなると、上司に言い返す気力もなくなりますし、それだけじゃなくて人間的にも性格が曲がってくる可能性が高いです。
そして、自分が上司になると部下にパワハラすることが「当たり前」みたいな洗脳状態になっていきます。これって究極の負のスパイラルなんですよね。
自分が毛嫌いしていたパラハラ上司みたにに、あなたもいずれなっていく可能性が高くなってしまいます。それだけ性格が変わりますし社畜洗脳されるということです。
これって会社の思うつぼなんですけどね。人間性が悪くなればなるほど、信金では「使える上司」と言うことになります。
でもねえ・・・・そこまでし生きていきたくないですし、そこまでしてなんか無理して信金にいる必要はないなとT君も思っていたらしいです。
パラハラされるってのもダメですし、それ原因で自分も将来パワハラ上司になるのはちょっと悲惨すぎる・・・そう思っていわけですね。
ここまでして、この給料で人間性まで曲がってしまう可能性があるってどう考えても割に合わないわけです。悲惨ですよ本当に。
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お客さんにメリットが無い商品でも売る 金を借りてもらう これが永遠に続く
信金の商品てぶっちゃけメリットないんですよね。
例えば年末にやってる定期預金のボーナスキャンペーン。いや・・・定期預金なんかにつっこんでも増えないですから。金利0.02%とかでしょ?
いや・・・定期預金なんかに突っ込むよりも、ETFとかリスクの少ないインデックスファンドに突っ込んだほうがいいですよ。
定期預金はまだいいですけど、全労済とかクレジットカード、カードローンとか必要のない人にも売りまくります。
投資信託だって、ネット証券のほうが手数料が安いものがいくらでもありますけど、それでも、おじいちゃんとかに普通に売るんですよ。
いや、おじいちゃんが投資信託とかやってももう、お金使ったほうがイイにきまってるじゃあないですかね。今更運用してもねえ・・・・
とかツッコミどころは満載です。お客さんのことを考えるとか言った「きれいごと」は一切なしです。
ノルマがありまるからね、ハッキリ言ってお客さんのためを思って・・・・・なんて営業を信金では見たことがない・・・というところですね。
というかどんな業界の営業でもそんな人あんまり見たことが無いです。そりゃ高いノルマを与えられていますからね。
よく
「営業成績を良くするためにはお客さんのためを考えてニーズを探る」
とかキレイ事言われることありますけど、いや・・・・・話術がうまい狡猾な営業が好成績を上げるころができるってのが事実です。
別にお客さんのニーズなんて考えずにニーズを「無理やり作り出すことができる」「余計なものでも売ることができる」営業が営業成績がトップクラスになるのが
現実ですよ。
結局、ほかの仕事に転職するためのスキルがほとんど身につかない これはけっこうキツイ 銀行業務検定とか本当に役に立たない
これ、地味にきついことなんですけど、信金の仕事って商品が無駄に多くて広範囲のものを売るわけですけど、別に高度なスキルがいるとかそういった
ものは全然必要が無いんですよね。
必要なのは、無限の体力と、ゴリ押しか巧みな話術であとは毎日のパワハラに耐えられる精神力ですね。
体力と、無駄なゴリ押しトークと精神力はかなり鍛えられます。他に何も無いというか何のスキルも身につきませんね。
金融業界には「金融業務検定」ってのがあるんですけど、これって中学とか高校とかの数学と一緒で、数学って社会に出てから全く使ったことがありませんけど、
「銀行業務検定」も銀行の実務にはほどんど役に立たない上に、金融業界の外ではまったく使えない知識です。
こんなの、けっこう頑張って勉強して試験受けるんすよ。法務とか財務とか税務とかほかにもたくさなります。けっこう受けて取得しましたけど、
転職してからいままで役に立ったことは1ミリもありません。
普通に簿記3級とか危険物取扱者乙4とかのほうが全然役に立ってますしね。簿記とかけっこう月末の締めに役に立ちますし、乙4持ってたので、危険物の仕事をややれてもらうことがありましたしね。
金融系って、しかも信金てその職場の中でしか使えないスキルしかないんですよね。だから、勤めていてもなんというか年齢が言ってしまうと転職するのが相当きつくなります。転職早いほうがイイですよ。
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T君は簿記の勉強をして簿記2級を取って会計事務所に転職しました、今は簿記1級を勉強中です
T君は仕事をしながら簿記2級を素取しました。あれだけ激務だけどよくまあ勉強したなあ…・と言っていましたね。そして転職活動をして会計事務所の補助者として就職しました。
毎日、ノルマに追われて精神的に追い詰められて、パワハラ受けてとか・・・・これって何の人生だ?とか疑問を持っていたみたいですね。
だいたい、仕事ってもっと穏やかに、落ち着いた感じでやるもんだろ?と言う風思ったらしいですよね。
そりゃそう思いますよね・・・毎日原チャリで外に出て、真夏の暑い時期や極寒の時期でも営業しまくって、支店に帰ってくれば上司に毎日なんか言われて仕事は遅くまでやるし、その割にわービス残業で給料もよくないとこれじゃあ将来が不安になるのは当たり絵ですしね。
T君が会計事務所に入って補助者と言うことで働いています。給料は信金時代から若干下がったみたいですけど、それ以上に、当然ノルマとか無いですし、確定申告の時期と月末以外は帆とのど定時で帰れるみたいです。
会計事務所の所長税理士も穏やかな人で、というか普通の人で、普通に仕事の話をしてくれるのが新鮮だと言っていました。余分にテンションが高くてノルマのこをと
罵声浴びせてくる上司とかいないですからね。普通に会話するだけでもものすごくストレスが減ったと言っています。
簿記1級を取って補助者の主任になりたいと言っていましたね。簿記1級を取れば給料も上がるみたいですし頑張って勉強してますよ。
定時で帰れますし土日普通に完全週休2日制なので勉強は十分できるみたいです。
信金みたいに、わけのわからない地元のイベントとかにボランティアで無給で休出することとかも無いですしね。拘束時間が全く違うと言っていました。
T君の表情も明るくなっていて、信金時代にやつれた表情は無くなっていましたね。本当によかったと思います。
信金の営業から転職するのは年齢が若いほうがイイ 年齢が言ってしまうとスキルも無いので苦しくなりますよ
信金の営業ってきついだけで何のスキルも身につきません。パワハラに耐える精神力くらいですかね身につくのは。
そのため、あまり年齢が上がってしまうと、転職するのもきつくなってきます、信金からそこから規模の大きい金融業界に転職するのはほぼ無理ですし、そもそも金融業界に入っても同じノルマとパラハラ三昧の生活が待っています。
だから異業種への転職になるのですが、可能であれば20代、遅くても33歳くらいまでに転職しておきたいところです。なぜなら、未経験でOKの求人が
年齢が上がれば上がるほど減っていくからなんですね。信金の営業からの転職は早ければ早いほうがイイわけです。
ただ、転職活動のツールで何と使うか?っていうと転職サイト一択ですからね。やっぱり転職してブラック企業に捕まるってのは一番避けたいところです。そこをうまくできるのが転職サイトなわけなんですよね。
転職サイトでは掲載企業を厳しい基準で審査しているので、ブラック企業はほとんどありません。また転職のプロであるエージェントが転職活動について的確にアドバイスしてくれます。
転職って難しいというイメージがありますし、初めてやるとなると何からやっていいかもわかりにくいですよね。
しかし、転職は優良な求人を紹介してもらって、アドバイスをもらいつつ履歴書を作って面接対策をすれば、普通に内定は取れます。準備と対策をすれば内定は取れるもんなんですね。
優良な求人を紹介してもらって自分の目で見てみるのがイイですね。ブラック企業じゃない求人があるという確認にもなりますし、自分がやってみたい仕事w選ぶときの判断材料のもなりますしね。
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