アニメーターの友人がアニメーターを辞めて実家の稼業を継ぎました。アニメの専門学校を出て5年くらいアニメーターをやっていたんですね。
アニメを見るのが好きで絵をかくのが好きということで、専門学校を出て晴れてアニメーターになったわけです。性格もまじめでアニメのことを語っているときはイキイキしていましたね。
私はあんまりアニメとかを見ないですけど、それでもアニメのことを楽しそうに語っている友人をみてると勧められたアニメはたまに見たりしました。
そんな友人ですけど、アニメーターの仕事に限界がきて5年で辞めてしまったわけです。実家に帰る前に会ったんですけどメチャ疲れた感じで雰囲気が変わってましたよ。
なんというか、アニメーターの世界はアニメが好きとか絵をかくことが好きなだけじゃとてもやっていけない業界みたいです。友人がアニメーター業界の闇を教えてくれました。
アニメーターを好きなだけでは続けることができない理由
アニメーターになる人は「アニメが好き」「絵をかくのが好き」だからアニメーターになる人がほとんどです。アニメが嫌いな人ってまずいないですよね。
そして、絵をかいてお金になるんだから自分にとって転職だ最高だぜ・・・みたいな感じでアニメーターになる人が多いです。
アニメーターの仕事はきついっていうのはもう世間的に知れ渡ってるので、調べなくてもわかってると思うんですけど、仕事をやる前は「大丈夫、自分なら大丈夫」「自分には才能があるかもしれない」みたいに思ってアニメーターになるんですね。
仕事としてただ割り切ってアニメーターになる人っていないですよね。
そして、実際にアニメーターの仕事をしてみると、あまりの過酷な労働での現実に直面するわけです。大丈夫とか才能とかそういったものを超越した激務が待ってるわけですね。
具体的にはこういった激務と厳しい職場環境が待っているわけです。
就業規則とかない、労働時間という概念が無い 永遠に続く作業
アニメーターとかは、会社といってもバイト的な契約とか、出来高制での契約になってます。そのあたりは会社によって違いますけど、労働基準法っていう概念がない世界です。
ということは、永遠い働いても給料は同じですし、残業代とかいう概念もありません。
出来高制と言っても、人間がさばける枚数なんで代々決まっていますから昇給とかも無いですし永遠に安い給料のままです。
安い給料で永遠に時間という概念が無くてこき使われるわけですね。泊まり込みとか普通にあって、人間としての生活ができないくらいの激務な事務所とかが多いです。
また、出勤時間とかが決まっていない事務所とかも多くて、結局、いくらでも仕事ができてしまう→寝ている時間以外はずっと仕事みたなことになりかねないんですね。
というか実際、ずっと仕事をしているアニメーターも多数存在しますからね。
月収手取り13万円とかひどい人だと4万円くらいの人がいる定収入
アニメーターの給料ってとてつもなく安いんですよね。普通に生活していくことが出いなりレベルです。これだと結婚とかもできないですからね。
私の友人の事務所では月の手取りがだいたい13万円くらいで、ひどいところだト4万円とかのところもあるそうです。いやそれって、頭おかしいんじゃないの?
しっかり自分の「人生」「生活」を考えてたほうがイイよ・・・・と思いました( ;´Д`)
いくらアニメが好きで絵をかくのが好き、自分のやりたいことをやっている。
アニメーターをやっていれば将来、お金が儲かるかもしれないという希望があるならいいですけど、漫画家とかと違って、アニメーターってそれほど儲かりませんからね。
アニメーターって薄利多売の商売なんですよ。そもそも、パソコンの普及でだいぶ楽にはなったとはいえ、一つのアニメを作るのに100人とか人材が必要です。
だから、人件費がかかるんですけど、そこを低く見積もっているからこれだけ給料が安いわけです。
そう、給料を押さえられているということは、アニメーターって「使い捨て」なんですよ。
飲食業界と一緒で、奴隷のように使って「うつ病」とかでもう使えなくなったらさっさと辞めてね・・・みたいなノリの業界です。
そこに気づいて自分の身は自分でまもらないと、取り返しのつかないことになってしまいますよ。
アニメーターで食って行くには、自分で事務所を立ち上げて経営者になるか、同人誌などで食って行くとか仕事の幅を広げないといけません。
経営者になっていかないととても食べていかない業界なんですね。
アニメーターとして「使われているうち」はいくら年齢を重ねても手取りが月に13万円とかひどいところだと4~5万とかになってしまうのが現実です。とても悲しいことです。
アニメーターの職場で社会性の無い人が多い、まともな人は苦痛になる
アニメーターの職場では、正直、社会性の無い人が多いみたいです。友人の話を聞くとあいさつとかもろくにしない社会性の無い職場みたいでした。
これって、けっこうまともな人だと苦痛なんですね。アニメーターで永遠にその業界にいるならいいんですけど、アニメーターの離職率は9割と言われています。
3~5年以内にほとんどの人が辞めてしまうわけですね。
そりゃ、給料がこれだけ安くて、時間無制限で働かされて、事務所の雰囲気も殺伐としていれば辞めるに決まっています。というか、怖くなってくるですよね、
20代ならいいですけど30代とかになってこの給料でこの労働環境ってのはある意味「恐怖」を感じます。このまま年齢を重ねたらどうなるんだろう?
という不安です。当たり前ですよね。人間生きていかなければいけないですし、結婚とかしたい人もいますしこの給料じゃ家庭を築くのは無理です。
だから、何らかの手を打って人生の質を上げて以下慣れればイケナイと思うのは人間の防御本能として当たり前なんですね。
話は戻りますけど、アニメーターをやってても社会性はほとんど身につかないので、「好きなことをやっている」と言う思いだけではだんだんと限界が近づいてきます。
友人も言っていましたけど、最初はアニメが好きだったけど、自分でつくったアニメとか忙しすぎてみることもないし、家でゆっくりとアニメを見ることも無くなったと
言っていました。これだと本末転倒な気がします。
アニメーターの仕事を辞めたいと思うなら、まともな事務所に行くか異業種に転職するかの二択です
アニメーターの仕事がきつくて辞めたいと思うなら、
まともな待遇のアニメ会社に転職する
違う業界の仕事に転職する
の二択になります。どうしても、アニメメーターを続けていきたいというなら、アニメーターの労働条件が少しでもいい会社に早めに転職するのが必須条件です。
そうしないと、劣悪な労働環境で年齢ばかり重ねて言って、転職すらできない年齢になってしまいます。
異業種に転職したくても30代後半とかでアニメーターしかやったことが事が無い人だと、就職先は無いですからね。できれば、早めにまともなアニメーターの事務所なり会社なりに転職するのがベターです。
アニメーターから違う境界に転職するのも選択肢の一つです。異業種に転職するときにはまだ自分のやりたい仕事とかが定まっていないと思うので、その時のポイントは「ブラック企業にひっかからないこと」です。仕事ってブラック企業じゃなければ普通にやっていくことができますからね。
ましてや、アニメーターの仕事とかで長時間労働と激務に耐えてきたのなら、ほとんどの仕事が楽に感じるはずです。また給料も普通に上がるはずです。
ブラック企業に引っかからないことだけが、異業種での転職のポイントです。世の中ブラックな会社が多いので気を付けてください。
ただ、ブラックな会社が多い分、ホワイトな会社も普通にあるのでそれほど不安になることはありませんよ。
クリエイティブ業界はブラックが多い
こういった芸術系とういかクリエイティブな業界って、あこがれてはいる人は多いですけど、けっこう労働環境は劣悪ですからね。漫画家とかも早くに亡くなってしまう方がおおいですからね。
そりゃあ、夜勤をやってると10年寿命が縮まると言われていますけど、こういったアニメーター系の業界とかは徹夜とかも日常茶飯事ですからね。そりゃあ寿命を縮めているわけです。
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私は睡眠時間とかがバラバラになる仕事はちょっと厳しいので遠慮したいです。アニメーターの仕事も「アニメーターの仕事じゃなければやりたくない、ほかに考えられない」ってい人じゃないと続けるのはむつかしいですね。