私が勤めていた会社には大きな食堂があってそこには給食センターのおばちゃんたちが配膳をして社食を提供してくれていました。
けっこう味もよくて、栄養バランスも考えられていて低価格だったので、かなり満足いく社食でした。
その社食をやってる急所センターから週に1回か2回くらい栄養士のお姉さんがきて意見とかを聞いていました。よくある「オイシイですか?」とか「なにか要望はありますか?」「新しいメニューでなにか欲しいものはありますか?」
といったことを社員に聞いていました。いや若いのにちゃんと仕事してるなあ・・・と感心したものです。栄養士の仕事ってやってることはかなりレベルが高いですからね。
栄養バランスを考えて献立を作って、社食から、老人ホーム、保育園から学校給食などに配膳するわけですからかなり労働的にもきついはずです。
ただ、その女性と話す機会があったんですけど、なんか栄養士辞めたいみたいなことを言っていました。
あれ?そんなに栄養士の仕事って大変なのかな?とその時は思ったのですけど、実査にい話を聞いてみるとなんだか、かなりひどい労働環境みたいですね。
栄養士は高度な仕事のわりに評価が低く低賃金な仕事 要は国民の栄養なんて自己管理で重視されてないというのがわかります
栄養士の仕事ってかなり高度ですよね。栄養バランスを考えた献立を考えて、それを給食のおばちゃんに指示してうまく作ってもらう。
栄養士の資格を取るのもむつかしいですし、専門的な栄養学も日々進化しているので勉強も欠かせません。
女ばかりの職場になりがちなので人間関係も複雑ですし、ストレスもたまります。でも給料はとにかく安いですし、手取りが13万円くらいでろくにボーナスもないいので年収300万円くらいというケースも多いです。
これって介護職とかに似てますよね。とにかく国から「仕事として重要視されていない」職業なんですね。そうあまり「お金にならない職業」ということです。
人々の栄養を良くして健康を保つより、現実は不健康になってもらって、薬とか医療機関が儲かったほうが国の財源になるという背景もあります。
とにかく人が健康になるとお金が生まれないですしね。誰も言いませんが、不健康になって健康になるためにお金をじゃんじゃん使ってほしいというのがこの国の思惑ですからね。
ちょっと怖いですよね現実ってね。そういう意味でも今後、栄養士の待遇が良くなることはないので、そこは覚悟しておいてください。
とにかく仕事量が多いし重労働で肉体的にキツイ
栄養士の仕事は重労働です。まず、人手不足なんですよね。だから一人でやる仕事量が半端なく多いです。栄養士って献立考えてるだけな邪いですからね。
食費の計算とか、給食のおばちゃんの仕事の割り振りとかシフトを考えたり、管理職の仕事もします。
それでいて、食事を作るのにも立ち会ったりするので立ちっぱなしのことも多く体力を使いいます。高度な栄養の仕事と、管理職としての仕事、そして現場の厨房の仕事を全部やらされるイメージです。
いやこれって、仕事量が多すぎて無理があります。でも人手不足でも会社は栄養士を増やしたりしませんし、仕事量は減ることはないですけどどんどん増えていくことになります。
職場にいる栄養士って1~2人の場合が多いのでとにかく一人当たりの仕事量が半端じゃありません。しかも管理栄養士だったらとんでもない仕事量をやらされる羽目になります。
仕事量が増えても給料が上がりません。たいていサービス残業で長時間労働をさせられて、心身共に疲労していきます。この仕事が永遠に続くと思うとちょっとした恐怖を感じるものです。
余談ですけど、仕事って自分の限界近くの仕事量をやっていると「こんなことをずっと続けていくのか?」と言う絶望感に襲われます。その絶望感はマジメな人ほど強くなります。
そうするとだんだんと、うつ病になってきたりして最悪自殺したりします。
こういった絶望感が出てくると視野が狭くなって、転職すればいいとかいう発想が無くなってくるんですね。
絶望するくらいなら転職すればいいだけなんですけど精神的に追い詰められるとそういった正常な選択での行動ができなくなってくるから怖いです。そうなる前に、自分の身の振り方を考えたほうがイイですうよ。
とにかく人間関係がめんどくさくて精神的にキツイ
栄養士の職場は基本女性ばかりです。若い人から給食のおばちゃんまで恒例の人もいます。まず、このおばちゃんに指示するのがけっこう大変です。
年上ですからね、言葉使いとかは気を付けないといけないですし、こういったおばちゃんたちは意味不明で気が強かったりしますからね。
まず、こういった管理職としても仕事が難しいわけです。女性ばかりですからめんどくさい派閥みたい普通にありますし、あの人が嫌いだこの人が嫌いだみたいな花いちもんめみたいな世界がありますからね。
これをうまくやっていかなえればイケナイのが栄養士の仕事です。
また、栄養士の献立に文句というかそれに近いことを言ってくる人もいますしね。保育園とかだと、栄養士は栄養重視で献立を考えますけど保育園では食べやすさとか重視しますし、そこまで考えるとキリが無いですしそのあたりは割り切って考えるしかないですからね。
栄養士は栄養重視で行くかどうかはその人のスタンスによると思います。
とまあ、色んな方面い気を使いながら仕事をするのが栄養士の仕事です。そうこれだけ気を使って精神的にもきつい仕事なのに手取りが13万円とかだと正直労働に対する対価っていうのがまったく見合っていません。こういう仕事ってたまにあるんですよね。
仕事で費用対効果を考えるのも意外と大事です。栄養士の仕事を選んだにはやはり、この道に進みたかったというのがあると思いますが、現実を考えるとちょっと厳しい選択肢だったのかもしれません。
とにかく給料が安くて労働の対価に全くあっていないからキツイ
そう、栄養士の仕事は労働力が多くて、人間関係も複雑な仕事の割りには給料が激安と言う仕事です。資格を持っていて給料が安いという
介護士や保育士と並んで待遇の悪い仕事なんですね。先ほど言いましたが、こういった「お金を生まない」仕事っていうのは給料がとにかく安いです。
人間の「欲望」が渦巻く仕事でないとなかなか給料は高くなりません。そういう意味では、普通に製造業とかで車を作ってる会社のほうが給料はイイです。
車が欲しいという欲が人間にはありますからね。競馬の騎手とか、競輪選手とか協定の選手とかはものすごく高級ですし、金融業も基本高給です。
お金を生まない栄養士の仕事は今後待遇は良くなりません。さすがにこれだけ労働レベルが高度なのにこんなに給料が安い仕事も珍しいです。
「仕事おカネじゃない」と本気で思っているならいいのですが、私は絶対に嫌ですね。働いた分くらいはお金が欲しいです。
そうでないと人生が良くなりませんし自分のやりたこともできませんしね。人生の時間を無駄にはしてくありません。
栄養士の仕事が限界だ、もう辞めたいと思うなら労働環境を変えていく必要があります
栄養士の仕事が限界だ。もう辞めたい・・・と思っているなら労働環境を変えていく必要があります。
栄養士はつぶしが効かない仕事を思われがちですけど、そうでもありません。メーカーとかの食品部門とかでは栄養士が必要とされていますし、普通に健康食品からダイエット食品などを開発する仕事にも栄養士は必要です。栄養士の仕事をしていたなら、企業の仕事はたいていこなすことができます。
栄養士の知識が必要のない職種でも十分にやっていけるはずです。なのでつぶしが効かないということはないですね。
転職とかでも、今までのキャリアを生かして仕事をするってなかなかありそうでないんですよね。
仕事は会社によって大きく違いますし、異業種の仕事でもできる人はできますし、できない人はできないというのが現実です。仕事もヤル気があれば半年から1年くらいで習得できますしね。
栄養士の仕事ほど仕事量とレベルが高いのに給料が安いっていう仕事はそうはないので、たいていの仕事をこなしていくころができます。自信を持ってください。