工場の機械設備の担当の技術の係ってどんな仕事をやるのかな?
具体的な技術の係(技術グループ)の仕事を知りたいな
技術グループってどんな風に異動とか出世するのかな?・・・・
レ本記事を書いた理由
工場の現場で4年・事務所で7年仕事をしていました。
技術グループの仕事をずっと見てきたのでその経験をシェアしたいと思い記事を書きました。
レ本記事の内容
技術グループの仕事内容
技術グループの仕事内容は以下の通りです。
・新しい製品に対応するための設備機械の改造
・古い機械を捨てる(廃棄)
・機械がこわれたら修理する・定期的な機械のメンテナンスをする
あたらしい設備機械を工場に入れる
技術グループの仕事で一番やりがいがあるしごと・・・・
それは「あたらしい設備機械を工場に入れる」ことです。
レあたらしい設備機械を工場に入れる手順
①新しい製品をつくるタイミングで新しい機械設備を入れる計画を立てる
新しい製品を工場で作ることになたったりすると、どうしても今までの機械では作れないものも出てきます。
その場合は新規で機械設備を工場に入れたりします。
①機械設備を入れたりすることが決まると、まずは技術グループが計画書を作ります。
②一人のメインの担当者が決まって、技術グループのリーダーや、製造課の係長がアドバイスをするような形になります。
こんな感じの流れで設備を向上に入れていきます。
あたらしく機械を入れる担当者は、技術グループでの経験が3年以上はある人が選ばれます。
あたらしい設備をいれるのは、かなり大変な仕事なので、経験がある人が選ばれます。
②製造課・品質課と相談しつつ機械設備の概要を決める
担当者は計画書を作ってから、製造課と品質課(生産管理課も入ることもある)と何度か会議をして、
といったものを作ります。
○○月までに機械が完成する
○○月までに機会のトライ(不具合がないか同課の検証)をする
おおよそこういった内容の計画をつくります。
※実際はもっと細かいですが、おおよそこんな感じの計画書です。
③機械設備をつくる取引メーカーと打ち合わせをしつつ設計を依頼する
計画書ができたら、計画書通りに、機械設備を作る取引メーカーに機械を作ってもらう依頼をします。
依頼を受けたメーカーーはさっそく機械設備を作り始めます。
じっさいには、機械を作っていくと設計通りにはできなかったり、納期が遅れそうになったり、想定していた機械の動きとは違っていたり・・・・
といろんなケースが出てきます。
機械が100%完成する前に、何度も動きをチェックしに行ったりと、機械を作るメーカーに出張してチェックするのも技術グループの担当者の仕事です。
④機械が完成したら何度もテストをして不具合がないかを検証する
めでたく、あたらしい機械が完成したら、今度は
「トライ」をします。
これを何度もくりかえします。じっさいトライをすると、製品がうまくできなかったりすることもあります。
それを修正していって、製品を「量産してもOK」というおところまでトライを続けます。
⑤不具合検証で問題がなければ量産開始
トライを続けてOKんあると、じっさいに製品をつくっていく「量産」を開始します。
※技術グループでも修理できない場合は、機械設備を作ったメーカーに修理を依頼することもあります。
その場合も技術グループがメーカーとやりとりして修理を依頼します。
新しい製品に対応するための設備機械の改造
すでに動いている(量産している)機械で、今まで作ったことがない新しい製品を作ったりするときなど・・・・
その機械を、改造すれば新しい製品をつくるのに対応できるときには、機械を改造したりします。
機械の改造は、流れはほとんど「あたらしい機械設備を入れる」のと同じです。
改造なので、あたらしい設備を入れるときほど大げさにはなりませんが、
・設備を作ったメーカーに改造をお願いして
・改造ができたらトライ(不具合が出ないかの検証)を何度もする
・OKになったら、新しい製品の量産開始・・・
という流れです。
古い機械を捨てる(廃棄)
作る製品がなくなったり、機械設備も古くなりたりすると、機械を捨てる(廃棄)のも技術グループの仕事です。
これも計画書を作って、
といった計画書を作ります。捨てる設備なので、簡単な計画書です。
計画書ができたら、設備を捨てます。
設備の廃棄業者などに依頼をして協力して作業をします。
※機械設備を新しく入れたり、捨てたりするときにはたいてい、正月・ゴールデンウィーク・お盆休みと
工場が動かない長い連休の時を使って作業します。
そのため、技術グループは長い連休のときは休めなかったりします。(もちろん代休はとったりします)
それほど大きくない設備を捨てるときには工場が休みの土日をつかったりします。
機械がこわれたら修理する・定期的な機械のメンテナンスをする
技術グループのふだんの仕事は、
定期的な機械のメンテナンス
です。
これをやりながら、あたらしい機械を入れたり改造の仕事をやってたりします。
機械の修理は、修理してる間はラインが止まってしまうので、なるべく早く修理をする必要があります。
場合によっては、応急処置をして、動くようにして、設備メーカーにちゃんとした修理を依頼する・・・ってこともあります。
生産が長い間とまると、やばいので、技術グループはなるべくはやく修理して対応する必要があります。プレッシャーもあって大変です。
機械は定期的なメンテナンスをしないと、故障しやすいので、土日とか工場が動いてないときに設備のメンテナンスをします。
※技術グループは土日とか、長い連休とかにも休日出勤があります。代休をとりますが、なかなか大変です。(実際には代休をとってない人もけっこういます)
なんというか、技術グループってそこそこ器用な人じゃないと大変な仕事です。機械もいじれて、図面とかもあるていどは描けて、取引先と交渉して、工場内の他の部署と打ち合わせも多い・・・
何でもできる人が技術グループに向いてるんじゃないかと思います。
技術グループの異動や出世など
技術グループの異動や出世などの流れは以下の通りです。
・技術グループでリーダーになる
・サブリーダーあたありからほかの工場への異動がある
・製造課の係長などになるケースもある
・そのまま工場内の職人になる人もいる
技術グループでサブリーダーになる
技術グループでは
サブリーダー・・・・1人(大きい工場では2人)
がいます。技術グループでは、仕事ぶりをみとめられるとサブリーダになります。
サブリーダーは、技術グループの若手の教育や、グループリーダーの手助けなどの仕事をします。
(グループリーダーが長期出張の時は、リーダー代理をやります)
技術グループから出世していくには、まずはサブリーダーになるのがイイでしょう。
技術グループでリーダーになる
サブリーダーを1~2年やるとグループリーダーになったりします。
技術グループのリーダーは「係長待遇」であることがおおくて製造課や品質課の係長と同じ権力があったりします。(給料的にも同じです、工場によって違いはありますが、おおよそ同じです)
技術グループのリーダになると、かなり工場内の発言権も大きくなり出世もしやすくなります。
サブリーダーあたありからほかの工場への異動がある
サブリーダーやグループリーダーになると、ほかの工場に異動があったりします。
場合によっては海外の工場に異動するときもあります。
※海外の工場の異動については工場正社員の海外工場での仕事内容・異動・期間・出世について解説の記事にくわしく説明してるのでどうぞ。
ほかの工場の技術グループで「うでだめし」的な異動が多いです。
ほかの工場での技術グループで仕事で成果を出すと、製造課などの係長になったりするケースもあります。
製造課の係長などになる
技術グループのリーダーになって、そのあと異動をしたりして経験を積みます。
そうすると、仕事ぶりをみとめられて、製造課の係長などになったりします。
製造課の係長になったりすると、そのあとは、品質課の係長をいきなりやらされたり、うまくいけば製造課の課長になったりします。
技術グループの仕事をやっていれば、機械のスペシャリストになってるので、製造系の仕事はだいたいこなせるようになっています。
そのまま工場内の職人になる人もいる
技術グループの人でも、出世などの望まない人もいます。
それでも、機械加工だったり、溶接だったり、旋盤の技術がうまかったりすると、工場内の職人的なポジションになる人が何人かいます。
とか工場のこまかな技術的なことをやってくれる「なんでもできる○○さん」というポジションの人がいます。
こういった人は定年まで技術グループで、こまかな手作業の加工をしたりしています。
地味ですが工場にはなくてはならない人です。
まとめ
技術グループは工場の仕事でも、機械設備をあつかう専門の集団です。
工場のおおきさにもよりますが、10~20人くらいのグループです。
仕事も機械設備が故障したりすると、生産がストップしてしまうので、機械のトラブルにうまく対応していく器用さが必要な仕事です。
ただ、やはり工場の仕事では、やりがいがあってオモシロい仕事なので、技術グループにいる人はイキイキを仕事をやってい人が多いです。