工場で品質課の仕事内容ってどんんことやるのかな?
品質課に入ると仕事は大変なのかな?
品質課に入るとそこからどういうルートで出世とかするのかな?
こういった疑問にお答えしています。
レ本記事を書いた理由
製造メーカーで現場を4年、事務所で7年仕事をしました。
品質課の仕事を近くで7年間見ていたので、その経験をシェアしたくて記事を書きました。
レ本記事の内容
工場の正社員の品質課の仕事内容
工場での品質課の仕事内容は以下の通りです。
・工場に入ってくる部品をチェックする
・工場の機械(設備)での品質対応
・製品にトラブルがあった時の対応
・品質の報告資料などを作る
・品質の報告資料などを作る
工場に入ってくる部品をチェックする
品質課の仕事で「工場に入ってくる部品などをチェックする仕事」があります。
チェックするのは、部品に変なキズがないかとか、曲がってないかとかです。
とはいえ、すべての部品をチェックするのではありません。
定期的に、部品を抜き打ちでチェックする・・・・と言ったイメージです。
こういった部品を抜き打ちでチェックして、変な部品入ってこないかをチェックしています。
部品のキズやなどを「マイクロスコープ(2~50倍くらい見えるスコープ)」でしっかりとキズなどをチェックします。
かなり根気のいる作業で、ねばりつよくキズなどをチェックします。けっこう大変な仕事です。
部品の圧力検査などもしている
部品チェックでもキズを見るだけじゃなく、部品に圧力をかけて、基準以上の圧力に耐えられるかなどを見ています。(専用の圧力計を使ったりして検査しています)
目で見ただけじゃわからない、部品のまがりとかをチェックしたりもしています。
品質課の仕事はけっこうこまかくて神経を使います。
工場の機械(設備)での品質対応
工場にある機械(設備)での品質対応をします。
たとえば、工場の設備ラインでつかっている機会の「直接部品に当たる部分」などをチェックしたりします。
設備保全の技術部ループ(機械を入れたりメンテしたりする仕事をするグループ)とうまくやりとりして、
設備の品質の対応をします。
・製品にキズが付いたりするのは設備が不調だからか?
こういったことを、技術グループとタッグを組んで、調べたりします。
場合によっては、設備を修理して改善したりします。
技術グループの仕事については工場の正社員の技術グループ仕事内容【機械設備のエキスパート】の記事にくわしく説明してるのでどうぞ。
製品にトラブルがあった時の対応
工場のラインで製品を作っていると、完成した製品を検査する作業をする人が必ずいます。
その検査作業をしてる人が「製品にキズがありましたよ」と報告してくることがあります。
たとえば、その日に500個作ってしまったら、500個全部もう一度チェックします。
理由は、同じようなキズがその日に作った製品についてるかもしれないからです。
製品につくキズは、製品を作る機械設備がちょっとだけ曲がっていたりするとキズが付いたりします。本当にちょっとしたささいなことでキズってつくんですよ。
製品にキズがついてたといには、その日作った製品を全部チェックするのはけっこう大変です。
※その日に作った全部の製品をチェックするとき
全部の製品をチェックするときには、品質課の人全員と、事務所の手の空いてる人で手分けして製品をチェックします。
工場で協力しあって、製品にキズがないかをチェックします。
品質課ゼイン員でも5~7人くらいなので、人手が足りません。そういうときはやったり協力し合ったりして製品を一気に人間の目で見てチェックします。
取引先から不具合があるとすぐに対応する
工場では製品を作って、取引先に出荷します。
たとえば・・・・
自動車の部品を作ってる工場→自動車メーカーに製品を出荷する
自動車を作ってる工場→車を売るディーラーなどに出荷する
こんなかんじですよね。
私の勤めてる工場は自動車部品を作っていたので、
自動車の部品を作ってる工場→自動車メーカーに製品を出荷する
というパータンです。それを例にあげてみます。
取引先から製品の不具合連絡が来る
取引先から「製品がうまく組み付かないよ」「製品がうまく機能しないよ」っていう連絡が来ます。
そういう連絡が来ると、すぐに品質課の人間が取引先に行きます。
取引先に行くといっても、県外だったり、ヘタすると自動車で高速道路使って、3時間とかかかる取引先もあります。とはいえトラブルがあった場合はすぐに取引先に行きます。
まず、取引先に行って、その製品をチェックするためです。
そして、ダメならすぐに、別の代わりの製品を出荷するように工場に連絡します。(取引再起の工場から連絡します)
臨時の出荷なので、赤帽運輸とかすぐに動いてくれる、運送会社を使います。
そして、取引先でのNGだった製品を持ち帰って、NGだった部分をチェックします。
そして持ち帰ったNG製品を入念にチェックして、なんでNGだったかの原因を見つけて、報告資料をつくります。それを取引先に提出します。
といった報告書を作って取引先に提出する・・・・・
こういった仕事を品質課がやります。
品質課は取引先に出向いて、製品がNGだったときあやまったりするのも仕事の一つです。ちょっとした営業みたいなことも仕事のうちなんです。
品質の報告資料などを作る
定期的に出す製品についての報告資料を作ったりします。
取引先に報告する品質資料
こういった資料を作るのも品質課の仕事です。
毎月1回報告するので、月末あたりは報告資料作りで3日くらいかかるときもあります。
特に上に書いたような、NGの製品が出てしまったときは、その改善策を報告するので、かなり資料作りに時間がかかります。
品質課の仕事は大変か?
結論を言うと、品質課の仕事は大変です。
・理由は品質対応はやることが細かい
・報告資料をつくったりで残業も多い(工場では残業代は出るのでサービス残業じゃない分かなりマシですが・・・)
・品質トラブルがあると取引先への突発の出張がある
こういったことがあって大変です。
同じ工場で後輩が品質課のグループリーダーをやっていましたが、なかなか毎日疲ていました笑。
とはいえ、仕事はやりがいはある仕事ですし、品質課は出世しやすい部署です。
歯ごたえのある仕事をやってみたい・・・・
ある程度は出世していきたい・・・・
と思う人なら品質課の仕事は向いているでしょう。
工場の仕事の求人の探し方は工場の仕事に就職する3つの方法【メリット・デメリットあり】の記事にくわしく説明してるのでどうぞ。
品質課からの異動・出世ルートなど
品質課からの異動や出世のルートは以下の通りです。
・ほかの工場への異動もある(海外もあり)
・本社の品質保証部などに異動も多い
・品質課長になる
グループリーダー・係長になる
品質課で仕事をやってると、
こういったステップで出世していきます。
ちなみに工場の仕事でグループリーダーや係長あたりが一番仕事が大変です。
責任もそこそこ高くて、仕事量もそこそこあって、しかも、リーダーや係長として若手の社員をそだてていかなくてはいけない・・・・とやることが多いです。
とはいえ、このリーダーや係長にならないとさらに出世もできないですし、給料も上がっていかないので、このあたりがぶんばりどころです。
ほかの工場への異動もある(海外もあり)
リーダーや係長くらいになると、ほかの工場などの品質課に異動があったりします。
海外の工場がある場合は、海外転勤とかも十分あり得ます。
1~2回くらいほかの工場に異動して、仕事をそこそこやっていると、簡単に5~10年くらいたってしまいます。
※品質課の仕事をやっていても、いきなり製造課や生産管理課とか別の仕事に異動になることもあります。会社って欠員が出ればそこに人をあてがうだけなので、たまに全く違う仕事をやったりします。
※私も工場では「現場→総務係→生産管理係→現場」と異動がバラバラでした。ずっと同じ仕事をやっていきたい・・・と思っていても異動先の仕事は今までとは全く違うもの・・・ということはよくあります。
※早く出世するためには「海外勤務だったとしても断らない」ことです。海外勤務とかをやって、帰国するとたいてい出世が早くなります。
絵画員の工場への異動などについては工場正社員の海外工場での仕事内容・異動・期間・出世について解説の記事で詳しく説明してるのでどうぞ。
本社の品質保証部などに異動も多い
品質課で仕事をやって、そこそこ実績を出すと、本社にある「品質保証部」といった、本社に異動することもあります。
たいていの製造メーカーには品質保証部みたいな各工場の品質課を統括するような部署が本社にありますからね。
こういった本社にいどうすると、出世できる可能性は高くなります。
品質課長になる
こうやって、リーダーや係長になって仕事ぶりを認められると、品質課長になります。
品質課長になると、そのあとは工場長だったり別の課の課長をやったりするパターンが多いです。
うまく頭角を現していけば役員になる人もいます。
工場での仕事の全体の概要については製造メーカーの仕事の種類と内容を解説【異動の流れ・転職方法あり】の記事にくわしく説明してるのでどうぞ。
まとめ
品質課の仕事は、やることは細かいですが、やりがいはありますし、割と出世していきやすい部署あります。
工場でのイメージは、作った製品にトラブルがあった時に活躍してくれる人たち・・・
といった感じです。
工場ではどの部署でも重要ですが、特に品質課の仕事は、取引先から信用をえるのにとても重要なので、仕事をやってるとそこあたりを誇りに持ってやっている人が多いです。