私は大学が経済学部だったために同級生で金融業界に就職する友人が多かったです。友達で証券会社に就職して証券マンになった奴も多かったですね。
ちなみに私は地銀に就職してあまりにノルマと長時間の拘束、上司からのパワハラがイヤで転職してしまいました。そう比較的金融業界でも仕事がユルイと言われている地銀でもかなりきつかったです。
証券会社は金融業界でも「もっとも仕事がハード」と言われています。多分それは間違いないでしょう。
なぜなら証券マンになった友人(知人含む)と5人とも結局3年以内に辞めてしまっています。これが事実と言うか実感と言うか証券マンになっても限界がきて辞めてしまうケースが多いということをガチで実感しましたからね。
その友人とかも大学時代はなんというかバイタリティーがあって営業に向いてそうなタイプでしたけどね。それでも結果こうなってしまうということは証券会社の仕事がいかにハード化が解かります。
だって自分が勤めてた地銀の倍くらい仕事がつらかったらと思うと想像するだけでなんだか吐き気がでてくるくらい怖いです。
証券会社を辞めた友人のHに証券マンを辞めた理由を聞いてみました。
証券マンの仕事は超人的な精神力と行動力がないと続けることはできない仕事
証券マンの仕事は、普通に頭がイイだけではとてもできない仕事です。自分の心を押し殺して営業成績を上げるために、お客さんに利益があるかどうかとか考えないで証券を売ることを徹底していかなければいけません。
そして今ではお金を持ってるのは高齢者なので、老人にも容赦なく商品を売っていかなければいけません。
良心の痛んだとかあったらとてもやっていけないですよ。キレイごとだけ言っている人は絶対に無理な業界です。
その証拠に証券会社など金融の仕事で生き残っている上司、役員などは人間的に魅力のある人を今まで一度も見たことがありません。
ノルマに永遠に追われるのってホントに厳しいですよ
経験した人ならわかりますけど、ノルマがある仕事ってホントにきついです。普通に毎日上司に、営業ノルマのことを言われますし、死に物狂いでノルマを達成しても、次の月になったらまたノルマが課せられます。
そう「永遠にノルマ」みたいな曲ができてしまいそうな世界です。
これって、神経が超絶図太い人ならいいんでけど、普通の神経の人なら長期間にわたってノルマがるとだんだんとストレスが蓄積されていきます。
ちなみにずっと地銀の営業をやっている友人は今、白髪がめちゃくちゃ多いですまだ30代後半なんですけどね。
これが証券を売るとなると、電話営業は毎日200件くらいかけますし、飛び込みで営業もしますし、その中で相手にしてくれるのは1%くらいです。
いわゆる「数うちゃ当たる」先方なんですね。これだと、労力がかかる割には効率が悪い分、結果がついてきません。結果がついてこないので長い時間かけてこういった
電話営業と新規飛び込み営業を延々とやっていくことになります。そうすれば長時間残業になりますし、それもサービス残業になるので、結局、心身共に消耗してきます。
証券会社って給料はそこそこいいですけど、仕事を時給換算すると普通の緩い仕事とそんなに変わらないですからね。
これだけ仕事に時間を拘束されて神経をすり減らして生きていくのがイイと言う人なら証券マンで生きていけるでしょう。
毎日上司から罵声を浴びさせられるノルマ必達の説教とパワハラは当たり前
金融業界に勤めている人ってスーツをきて理性的な人が多いというイメージがありますけど、まったくもって違います。
上司はノルマがいかないと思い切り罵声でののしってきます。「お前死んだほうがイイよ」とか普通に言われたこともありますしね。
そういうのもだんだん慣れてくるのが怖いです。普通に上司から机を蹴られたり、みんなのいる前で怒鳴られたりするのもあります。
ちょっと冷静に考えてみると、普通の会社であんまりこういうのってないですよね。証券会社だと普通にこういうのがあるんですよ。全然、理性的な人間なんて少ないですからね。
どうしてこういう風に上司がパワハラをしてしまうかというと、そういうパワハラをしても会社自体がそういった上司を「容認」しているからです。
会社としては、営業成績を伸ばして利益を上げなければいけないので、上司がこういった部下にパワハラしても黙認してるわけです。
まあ、こんな古いやり方で会社の将来があるとは思えせんけどね。こういう状況を知っていたら新卒で証券会社に入ってこないと思います。証券会社に入ってくる新卒の人は、たいてい
「証券の仕事は厳しいって言うけど自分なら何とかなるだろう」
という根拠のないものを持っています。私も正直地銀に入った時はそういうのがありましたしね。ただ、現実を知ってしまうと、こういった業界にかかわってしまった自分がちょっと情けなくなってきます。
就職活動のときにもっとしっかりと情報を仕入れいていたらこんな業界には入らなかったのに・・・とメチャクチャ後悔したものです。
まじめな人はノルマとお客さんの間で悩む こんな商品を売っていいのか?
証券マンのノルマは「お客さんのためになる商品だけを売ろう」とかいうきれいごとを持っていたらまったく達成することができません。ホント全く無理です。
とにかく、商品をお客さんに売り込んで数字を上げなければいけません。そうするとお客さんのためとか言う思考は完全に麻痺してきます。
これ営業で毎日ノルマに追われてる人じゃないとわからない心情かもしれません。
お客さんの利益にならないものでも、自分だったら買わないようなものでもいくらでもお客さんに売り込むことが全然、罪悪感とかなくなります。
不動産の営業が自分でマンションを買わないくせに思い切りお客さんにはマンションを売り込むのと一緒ですね。
自分なら絶対買わないような証券商品でも普通にお客さんに売り込むことになります。だってその商品にノルマがあるんですからね。売るしかないわけです。
マジメな人だとこういった仕事の体勢にもほとほとウンザリしてきます。仕事にやりがいとか、満足感を得たいという人は証券会社には入らないほうがイイですよ。
また、今一番お金をもっているのは間違いなく「高齢者」です。高齢者にもガンガン証券商品を売っていかなければいけません。当然ですよねお金があるところ
じゃないと売れるわけがありませんし。ただ、高齢者にリスクの高い商品を売るってどうよ・・・お金がなくなったらどうするよ?って言うことを気にしていたら
証券マンとしてはやっていけません。細かいことを気にする人は無理なんですね証券営業なんて。それが人間的にいいかどうかは別にしてです。
結局最後は長時間労働とストレスで「うつ病」になってアボーンになる これ鉄板
こういう証券マン仕事の現状があるりノルマと上司からのパワハラ、長時間労働、無理な商品を売りつける良心の呵責と、ストレスフルな人生を送ることになります。
こういった状況が続くと高確率で「うつ病」になっていきます。うつ病でダウンして休職することになるか、仕事に嫌気がさして辞めてしまうかのどちらかですね。
そういったストレスを生き残った者がだけが証券マンとしてやっていけるわけです。でも、私はこういう状況を友人から聞いて1ミリも証券マンとしてやっていきたいとは思いませんけどね(^O^)/
地銀でもうつ病で休職してて結局辞めてしまった人を何人も見ていますし、そうすると家庭崩壊した人も見てきました。
仕事の選択をミスると結局こういった人生にかかわる悲劇につながってくるわけです。そんなことになる可能性が高い仕事なんてやりたいわけないですよ( ;´Д`)
証券マンを辞めたい新人は自分の労働環境を一度見直してみましょう 若いうちは普通にやり直しがききますからね
新卒で証券会社に入ってしまった。それで証券マンはもうキツイと感じている人は自分の労働環境を冷静に見直してみる必要があります。
よく無駄に「3年は我慢して勤めたほうがいい」とか言うことが言われますけど、これは企業が奴隷を拘束するために手段です。日本人て人がイイですしね。
会社を辞めることが「悪いいこと」だと思っている人もいます。いや・・・自分がイヤな仕事でずっと会社にいてイヤイヤ仕事をしていることの方がよっぽど「悪いこと」ですよ。
若いうちというか20代なら普通に転職先もありますし、未経験でもほとんどの職種で転職が効きます。そういった自分の年齢を武器にして「間違って」証券会社に入ってしまったら、労働環境を見直してみるのは必要なことです。
自分がやりたいことをやる・・・みたいなきれいごとは言いませんけど、自分の今後の人生はまだ長いです。その人生で証券会社にいいてずっとやっていけるかを冷静に考えてみれば答えはもう決まっていると思います。