パワハラ上司のタイプ② 完璧主義で人を追いつめ決してほめないタイプ

パワハラ上司のタイプ② 完璧主義で人を追いつめ決してほめないタイプ

パワハラ上司には「完璧主義で部下を追いつめまくって、ダメ出しばかりして全くほめない」ていう人がいます。

そういったタイプのパワハラ上司について見ていきましょう。

本記事の内容

完璧主義で人を追いつめ決してほめないパワハラ上司の特徴

完璧主義で人を追いつめ決してほめないパワハラ上司の特徴

完璧主義で人を追いつめ決してほめない上司の特徴は以下の通りです。

・つめ将棋のように部下を追いこむ
・人前で平気で追い込みをかける(悪気はゼロ)
・表情を変えない
・常に冷静で休むひまを与えない
・指導は異常なほど細かい
・ぜったいに部下をほめない

こういった特徴があります。

こういったタイプが上司になると実際どうなるかを見てみましょう。

完璧主義・人をほめない上司との体験談

完璧主義・人をほめない上司との体験談

パワハラ上司S(営業4課課長)  

部下Y(営業3年目の25歳)の場合

Sは社内でも有名なパワハラ上司。部下も数人つぶしている。

完璧主義で、それを部下に押し付けることがイイことだと全く疑っていないタイプに人間。

いっしょに仕事をすると、メンタルがやられるとウワサになっていた。

 

被害者のYは私立の文系の大学を出て、ラグビー部に所属していたタフなメンタルを持った25歳。

営業職で3年目だがすぐに営業成績もトップクラスになった有望な若者だ。

営業部の部長のMは、これから主力の製品を扱う営業4課にYを配属した。

部長のMも営業4課の課長のSが何人も部下をつぶしているのは知っていた。とはいえ

「Yなら、S課長の指導にも耐えて、営業4課をもりあげてくれるのではないか?」

と思い切ってYを営業4課に配属した。

みんなの前で思い切り「指導(説教)」される

じっさい、課長のSも若手の戦力を欲しがっていた。

そして直の上司となったS課長はすぐに、Yに今までの営業が攻略することができなかった取引先の
〇〇産業を担当させた。

○○産業はかなり大手の競争が多い取引先で、たいていはベテランの営業(係長クラス)が担当していた。

営業成績のいいYといいえども、いきなり若手には○○産業はハードルが高い。

 

係長も

「まだYには○○産業ははやすぎます」「もうすこし経験をすませてからにしませんか?」と言ったが

課長のYは「○○産業をやらせるならYしかいない」と方針を変えることは無かった。

 

Yはわりと深く考えないタイプで

Y
Y

「だいじょうぶですよ。○○産業をやりますよ、やりがいありそうじゃないですか」

と○○産業を担当するのを受けれた。

Yは係長の心配をよそに、○○産業に営業をくりかえして、○○産業の担当者の一番のお気に入りになった。

売り上げもあがり、Yはこのままトップ営業に上りつめると思われた。その様子を課長のYは黙って見ているだけだった。

 

ところが・・・・4月で年度が替わると急に○○産業からの売り上げが落ち始めたのである。

理由は、○○産業の担当者が異動になって変わったからである。

 

Yの営業方法は勢いで押していくタイプで、今度の○○産業の担当者はイケイケな営業方法が嫌いなタイプだった。

だから、受注が減って売り上げが下がっていった。そうはいっても、Yの売り上げは若手としてはかなりイイほうだったし、営業としても問題がある・・・・ということはまったくなかった。

しかし、そこまで黙って様子を見ていた課長のSは営業の報告会議中にYをみんなの見ている前で「指導(説教)」をした。

 

S
S

Sなんで○○産業の売り上げが減ったんだ??

Y
Y

担当者が4月の異動になって、私のやり方では受注がとりにくくなりました

S
S

どうしてそうなったか説明して

Y
Y

受注システムをうまく改善する方法がないかといわれてるのですが、○○産業の受注システムは最新ですでに改善するところがないんです

S
S

それじゃダメだ 取引先の要望はまっさきに解決するべきだ

Y
Y

はい、たしかにそうです・・・

S
S

たしかにそうですって、それでどうするんだ??

Y
Y

うまく○○産業に提案できるようにがんばります

S
S

だからどうがんばるんだ??そんな精神論はいいから具体的に言え

Y
Y

はい・・・○○産業に提案できるよう受注システムの案件を持っていきます

S
S

だからさあ・・・・どういうふうに提案するかを聞いてるんだよ・・・・

Y
Y

いや・・・・それは今はまだ考えがうかばないので、できれば時間をください

S
S

考えがうかばないって、言われてからもう5分はたってるじゃないか みんなもいるし意見を聞いて今ここで提案する方法を決めるんだ。みんなに意見を聞いて考えればいいじゃないか

Y
Y

はい、そうですよね・・・・ でも、受注システムの内容の資料もないですし・・・・

S
S

今ここで書いて説明すればいいじゃないか・・・・

Y
Y

わかりました(受注システムのおおまかな概要をホワイトボードに書いてみるY)

S
S

じゃあ、これのどこをどう変えて提案するんだ???

Y
Y

いや、このへんを変えればいいかと・・・・・

S
S

それじゃわからんよ、もっと具体的に言えよ

Y
Y

すいません、まだしっかりと考えないと思い浮かびません。今ここでじゃなくて、もう少し時間をいただけませんか?

S
S

何言ってんの?君が売り上げ上げれないからみんなここに集まってんだろ?

Y
Y

はい、おっしゃるとおりですが、ここで時間をかけてもみんなに迷惑が・・・・

S
S

じゃあ、君ひとりならできるのか?・みんなの助けはいらないってことだな

Y
Y

いや、そうは言ってません。ただ、今はちょっといきなりはむつかしいです・・・

S
S

今むつかしいとかじゃなくて、どこをどう改善するのかを言ってくれよ、遠慮しないで今君が考えてることを言えばいいんだ、ほら早く考えて・・・・

Y
Y

・・・・今は・・・考え突きません・・・本当にすいません・・・・・・

S
S

すいませんとかあやまるのはどうでもいいから、考えを言ってくれよ

とこういった会話がえんえんとみんなの前で続いた。

Yはフツーに泣いてしまった。Yが泣いた後も課長のSはまったく表情を変えず容赦なくYをせめつづけた。

とにかく休ませない・部下はボロボロになる

この日の会議でのSからの攻撃でふつうのメンタルの男だったら、そのままつぶれていただろう。

とはいえ、Yはもともとメンタルが強くラグビーで鍛えた体力もあり、S課長からの攻撃も、自分を成長させるハードルだ・・・・と前向きに考えた。

次の報告会議でYは○○産業への提案への改善案を作って報告した。かなり完成度の高いイイ改善案だった。

今度は課長のSも黙ってみていた。

 

それを○○産業に提案すると、なかなか好評で、その受注システムを採用してみよう・・・・ということになった。

その次の営業会議でYはそれを報告した

S課長は

S
S

今、Yから○○産業への提案が通ったと報告があった。じゃあ次は■■産業への提案だ。Yは次の報告会議までに提案書を作っておけ

あまりの展開の速さに報告会にいた営業4課の人間はあきれぎみだったが、まちがったことをいってるわけでもないS課長に誰も反論できなかった。

精神的限界でYがつぶれる

そして次の営業報告会議でYは■■産業への提案を報告した。

課長のSやあっさりと

S
S

「これじゃだめだね」

と言いはなった。

Yは

Y
Y

「どうしてだめなんですか?」

とキレぎみにSに言った。ケンカになりそうな雰囲気だった。

まわりに人間が「まあまあ」とおさえた。課長のSはそれをまったく表情を変えずに見ていた。

S
S

「しょうがないな、私が直接指導しますか。■■産業をものにするために」

ここからS課長のYへの指導が始まる。

・朝から・終電の時間までつきっきりで指導
・資料の作り方から、文字の配列、言葉使いまで指導。
・資料が少しでも悪かったら最初から書き直し。

こういったS課長の指導にだんだんとYは疲れ切っていった。

とはいえ、Yのがんばりもあって■■産業との取引も順調に改善していった。

だが、それからYに異変が起き始める。

・顔色が毎日悪い
・人と話すことがなくなってきた
・明るい性格だったYがだんだんと薄暗い性格になってきた
・会社をたまに休むようになってきた・・

そんなある日、Yは会社に辞表をだした・・・・

係長がYに理由を聞くと

 

「朝、起きると本当に出社するのがイヤで・・・以前はこんなことなかったんですけど。」

「S課長の言ってること、やってることは正しいんですが、まったく余裕がない、このまま会社にいてS課長とつき合っていたら自分はくるって死んでしまう」

「S課長は私をとにかくダメ人間にしたいみたいです。少しのことでもとにかくダメ出しして毎日イヤでたまりません。」

「こんな苦しい思いをするなら仕事なんてしたくない。もっと自分がのびのび仕事ができる会社に転職します。」

 

こう言いわれた係長は何も言い返せなかった。Yは会社辞めた・・・・

冷静で頭がイイがとにかく人を追い詰めるタイプのパワハラ

このタイプのパワハラ上司はもともと頭がよく、いままでの仕事などを全部、自分で解決してきて出世してきたタイプです。

だから、仕事でできないことは無いと思い込んだり、自分よりもできない人間のことを決してほめたりしません。

「仕事をいっしょに協力してやるといった考えは無い」
「とにかく仕事は結果がすべて」
「人がストレスがたまるとかは甘え」

といった考えで動いています。頭がいいし冷静で無表情。

とにかく部下をとことん追い込んで、部下が泣こうが、仕事がキツイとうったえようが、まったく表情を変えない・・・・

こういった人間としてはおかしいですが、会社にはこういったタイプのパワハラ上司は意外といます。

その理由は

「会社としては人間的にはおかしくても、利益を上げてくれる人間ならメリットがある」

からです。

とはいえ、そういいった人間的におかしい人が出世していける会社はだんだんと破綻していきます。

こういったパワハラ上司は有能な人間が嫌いなので、Yのような優秀な部下をつぶして、消していきます。

そうなれば、会社は有能な人がいなくなり、だんだんとかたむいていきますから・・・・・

まとめ

こういった完璧主義で人をほめないタイプの上司は会社にはよくいます。

新人で入ったひとがこういった上司にあたると地獄を見ます。

もしこのタイプの上司に当たったら自分で今後この会社で生きていくのかどうかを考えたほうがよいでしょう。

成功をしたときに部下をほめたり、仕事を達成したときに共感して部下をほめたり・・・・そういったことができない上司はただのパワハラ上司になり果てます。

人をほめることができない、ただ追い詰めて、人前で平気で説教する人間がいるっていうのはとても悲しいことです。

そういう人間と出会ってしまった新人はほとんどの人がつぶされて会社を去っていきます。

 

新卒で入った会社を辞めるのは、ちゅうちょしますが、パワハラでつぶされるよりは転職などをしたほうが未来がひらけるでしょう。

新卒で入った会社を辞めても大丈夫な理由は新卒で入った会社を辞める勇気がない【辞めても大丈夫な理由】の記事でくわしく説明してるのでらんください。

参照:パワハラ上司のタイプ

パワハラ上司のタイプ①【悪意がない鈍感な共感性ゼロなタイプ】
パワハラ上司のタイプのひとつで「悪意がない・鈍感・共感性がない」タイプの特徴です。体験談をふまえてくわしく解説しているのでぜひごらんください。
パワハラ上司のタイプ③ 悪意がある器の小さな人間タイプ
パワハラ上司のタイプで「悪意があって、しっと心が強く器の小さいタイプ」タイプです。この手のタイプは本当によくあるタイプです。パワハラ上司にあたった新人は見ておいてください。
パワハラ上司のタイプ④ 完璧なパワハラで出世し続けるタイプ
パワハラ上司で「完璧なパワハラで部下をつぶしながら役員・社長まで出世していく」というタイプがいます。こういった完全で付け入るスキがないパワハラをする人間について説明しています。パワハラ上司の特徴を知りたい方はぜひごらんください。

https://e-black.net/pawahara-katei-hokai

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